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書評

世界王者の育成メソッドに学ぶ サッカー年代別トレーニングの教科書

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サッカーだけではないが、子供には成長期というものがあり、もっと成長する時期年代を「ゴールデンエイジ」とよびますが、そのゴールデンエイジにどういったトレーニングをすれば良いか、詳しく記されている本です。特に、子供達にどういったサッカーの練習をさせれば良いのか分からないというボランティア指導者さんは一冊持っておくと非常に役に立ちます。

 

子供のサッカーを上達させるには、大きく分けて二つの練習があると思います。

まず一つ目が、個人練習。ボールタッチ(リフティング)、パス、ドリブル、トラップ、シュート、フィジカルなど、自分ひとり、もしくは親子で練習できるものが多いですね。

しかし、この個人練習はサッカーにおいてかなり重要なウェイトを占めています。この個人練習で培った技能は、ことサッカーの試合においれ、ボールを相手に奪われないということに直結するからです。小学生の算数に置き換えると、足し算、引き算となります。

 

そして二つ目が、チーム練習や戦術練習です。チームでパスを回したり、1対1や2対2など、個人練習で磨き上げたスキルをフル活用して、サッカーの試合においてどのような立ち回りをすればよいか学びます。クラブチームやスポ小の練習の大部分は、この練習に時間を費やします。小学生の算数に例えると文章などの応用問題となります。

基本の足し算うあ引き算ができるからこそ応用問題を解くことができます。いきなり応用問題をさせても絶対に解けませんよね。だからこそ個人の基礎練習が必要となります。

ですが、やはりサッカーは団体競技でありますので、一人がいくら上手でも試合に勝つことなんて無理です。また、いくら上手な選手が8人いても、戦術やチーム練習をしていないと、自分がどのように立ち回ればいいのかわからず、これまた試合で勝つことは難しいでしょう。ですからチーム練習が必要となってきます。

この本では、そのチームで行う練習について深く学ぶことができます。

 

第一章では、サッカーで無敵を誇った強国ドイツの失敗と、そこから這い上がる為に行ったたゆまない努力を紹介しています。人は皆失敗するものです、ですが、その失敗から何も学ばないのであれば成長はありません。ドイツという強国は過去の栄光にすがるのではなく、一からやり直す取り組みを行いました。ここは日本人も大きく学ばなければならないでしょう。

第2章では、反省後からのドイツの取り組みが紹介されています。まずは年代別に必要なトレーニングについて整理と確立を行っています。まず次世代を担うジュニア世代のトレーニング方法を見直すこことに重点的に取り組む様子が描かれています。代表だけ、国のトップリーグの選手だけを強化するのではなく、自国のサッカーの哲学においてジュニア世代から徹底的に鍛え直すことによって、ドイツは今の地位を手に入れたのだと思います。

第3章では、育成年代別に必要トレーニング方法を個別に紹介しています。本書では自国のサッカーをレベルを上げるにはジュニア世代のボランティア指導者のレベルアップを図ることが急務であると語られており、その為には指導者は何をより改善できるか常に考えなければならないと記されています。自身がサッカーの経験がないとか、ボランティアだからといって自分自身の成長の努力をしない人に、子供にサッカーを教える資格はないと私は思います。教えてくれる人がいなければ、我が子の為に自分自身が勉強して、自分が指導者になって欲しいと願います。

第4章では、年代別に行う実際の練習を図解で紹介しています。図でどのように人を配置するのか、ボールはどのように動かすのか事細かに記載されていますので、練習メニューにお困りの指導者にとってはこの章だけでも非常に参考になると思います。

あの有名な言葉、「サッカーは少年を大人にし、大人を紳士とする」あの有名なデットマール・クラマーの名言であるが、この書は少年を紳士な大人に成長させる手助けをする方法が書いてあることは間違いありません。

 

 

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